どのような本(参考書・問題集)を使って学習を進めて行けば良いのか? 私の独学での合格経験をもとに勉強法と合わせて、おすすめの良書を紹介していくシリーズ。今回は行政学・政治学など行政系専門科目の学習です。
特に重要な政治学と行政学は地方上級では専門試験で2問ずつ出題されます。しかし出題数が少ないからといっておろそかにするわけには行きません。「憲法」や「経営学」とも重複している部分もありますし、教養試験でも出題されますので学習のコストパフォーマンスも良い科目です。
特徴としては暗記中心の科目であるということです。問題のほうも、人名と提唱する理論の結びつけが多く、苦手な人もいるかと思います。一方で私の場合は計算問題も多い公務員試験の中では、疲れた頭でも取り組みやすい科目でもありました。
行政5科目、合格への近道 「まるごとパスワード」を使おう
少ない時間で効率良く学習することが試験合格への近道です。参考書を使って丁寧に学習するよりも、要点を把握した上で、問題演習に移った方が良い科目もあります。その最たるものが行政系5科目。
まずは「行政5科目まるごとパスワードneo」をひと通り眺めてから、要点を頭に入れて行きましょう。書いてることを全部覚えるのでは無く、なんとなくどんなことが言われてるのか? を時間を掛けずにで一日から二日でざっと読んでしまいましょう。
これの良いところはひと通り網羅されていることと、なんといっても薄く軽いこと。移動時間に学習できる貴重な参考書。暗記科目ですので、持ち運ぶなどして細切れの時間にどんどん眺めて記憶に定着させていきましょう。
政治学
最重要科目 です。
まるパスをさらっと眺めたら、基本書を使わず問題演習から始めて構いません。「スーパー過去問ゼミ」から入りましょう。
理論についてはレジュメを読むだけで十分に理解できると思います。問題を演習しながら覚えて行く感じでどんどん解いていきましょう。しばらくすると忘れるので繰り返して解いていきましょう。
「スー過去」を回したら「まるごとパスワード」を読んでみる。これの繰り返しで3周くらいすれば地方上級の問題は解けるようになっていることでしょう。
最初はラズウェルって誰やねん?ダールって何した人だ?ミランダとクレデンダはどっちだっけ? など迷いますが、繰り返すうちに分かるようになります。ちなみに試験が終わったらだいたい忘れます(笑)
行政学
こちらも 最重要科目 です。
行政学もおなじです。さっさと「スーパー過去問ゼミ」を始めましょう。
政治学と同様、レジュメを読んで早速問題を解いてみるの繰り返しです。一部が経営学と重複しているので、行政学を学習した後、経営学を触ってみてまた行政学に戻るとわりと出来るようになっていたりします。
このあたりの科目すべてに言えることですが、暗記科目ですので、時間を空けて忘れそうなころに取り組むようにスケジュールを立てていきましょう。一気に一回で覚えようとするよりも、時間を置いて3周することです。
国際関係
後回しにして良い 科目です。
この科目は難しいです。範囲が膨大で、地理と歴史(近現代史)への精通が求められる。時事性の高い問題もでる難しい科目です。正直余力があったらチャレンジ、優先度は低めで良い科目です。高校時代に世界史を選択して、その記憶がまだある人以外は捨て科目扱いで良いと思います。
しかし、このように他の受験生が捨ててくる科目は出来る人と出来ない人で差が付く分野でもあります。「どうしても学習したい!」という人は教養科目の世界史を終わらせてから取り組みましょう。

公務員試験 出るとこ過去問 国際関係 セレクト70 第2版 (公務員試験 過去問セレクトシリーズ)
- 作者: TAC出版編集部
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2016/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分も迷いましたが、完全に捨てるのも忍びないので「出るとこ過去問 セレクト70」シリーズを使って学習しました。こちらは「変な問題は捨てて70点くらい取れば良い」というコンセプトで厳選された過去問が乗っています。この作戦は意外と功を奏して本番でも十分に対応できました。
最初は例にならいバイブル「スーパー過去問ゼミ」も買いましたが、開いてもいない状態で受験を終えました。こうして振り返ると結構使ってない問題集が出てきてしまうものですね(笑)
社会政策
手っ取り早く点数上げたいなら「社会政策」
社会政策は個人的にはおすすめの科目です。公務員試験でもっともマイナーで「スー過去」が無いなどの不遇な扱いを受けているこの科目ですが、地方上級で2問程度出る上になんと言っても得点がしやすいのです。
その勉強法とは上述の公務員試験 行政5科目まるごとパスワード neoの社会政策の項目をしっかりと読む。そして「過去問500」の問題を解く。これだけです。教養試験の社会科学とも重なる部分がありますのでそちらと合わせて伸ばすことも出来ます。

地方上級 専門試験 過去問500 2020年度 (公務員試験 合格の500シリーズ7)
- 作者: 資格試験研究会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2019/02/14
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この科目は他の受験者のマークが薄く差をつけやすい、試験一週間前の暗記だけで十分に出来るようになるおすすめの科目です。分厚い参考書と問題集は必要ありません。「まるパス」はありますし「過去問500」はなんと言っても独学では必携ですから。
過去問500(公務員試験 合格の500シリーズ )
ここまで他の科目の説明などを読んでいただいた方々には私が「スー過去推し」であるかのように見えるでしょう。もちろん「スー過去」は大切なのですが、一番のオススメはなんといっても「過去問500 (公務員試験 合格の500シリーズ )」です。
忠実な過去問再現と頻出問題の網羅ではこの問題集が群を抜いてます。特に行政系科目は「過去問500」に出て来る問題は全て解けるようになっておくことをおすすめします。不可能な量でもありませんので是非。
なお「直前予想問題集 や 模試」よりも 過去問の方に信頼をおいてます。前者は問題文の言い回しや、解答の絞り具合がはやり過去問とは異なる気がするからです。過去問がばっちりでやることが無くなった人向けだと思います。
模試は時期的には早い段階で終わってし まうので、私のような短期型は選択肢に入れなくても良いかもと思います。学習が不十分な段階なので凹むだけなので・・・。
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