法律系科目の中では重要度の下がる労働法・刑法。そして経済系科目とされているが異色の経営学について、私の独学での合格経験をもとに勉強法と合わせて、おすすめの良書を紹介していきます。経営学が浮いてますが、優先度的に重要でないのでここに強引に入れました(苦笑)
法律系科目は、憲法・行政法・民法は合格するならば必ず優先的に学習すべき科目です。労働法・刑法は優先度は落ちますが、地方上級の専門試験でそれぞれ2問ずつ出ますので捨てるわけにも行きません。どちらか優先度をつけて学習したいところです。
おすすめは労働法。同じ2問ずつならどちらが学習しやすいか? こたえは労働法です。刑法よりも、イメージしやすく常識の通用しやすい科目です。私のような既卒社会人経験者だとなおさら馴染みやすいでしょう。
刑法は法律系の中では構成要件該当性や責任論などの理屈が難しいです。私も試験時は覚えていましたが、すぐにさっぱり忘れてしまい今となっては回答を導けそうにありません。。。
労働法
比較的おすすめの科目 です。
労働法は法律系科目の中では、もっとも学習しやすい科目だと思います。法学門外の方でもイメージしやすいと思います。教養試験においても、派遣や男女雇用機会均等など、労働にまつわる話が出題される場合もあります。
労働法の学習法は参考書などを使わずに「スーパー過去問ゼミ」から入りましょう。
「スー過去」のレジュメだけで理解は可能です。また問題も簡単で頻出のものが沢山用意されているので、力を付けることが容易です。ページ数は他の科目同様多いですが、労働法は2周くらいの少ない周回数で地方上級程度なら確実に点が取れる力が身につきます。
刑法
余力があれば勉強すべき科目です。
刑法は労働法よりも難しいです。私のような初学者の場合、特にそう感じる科目だと思います。つまりは差がつきやすい科目ということです。
STEP1 基本知識は「まる生」でインプット
刑法のインプットには郷原先生の「まる生」がありますので、もちろん使いましょう。
郷原豊茂の刑法まるごと講義生中継 〈第3版〉 (公務員試験 まるごと講義生中継シリーズ)
- 作者: 郷原豊茂
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本
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ひととおりさらっと読んでも頭に全く入ってこないことがあるかも知れません。私は問題集を解いてみて壁に当たってから、「本書に立ち返ることで理解出来る」場合が多かったです。分かるようになってくると郷原先生の本ということもあり楽しい分野なんですけどね。勉強にハマリすぎても得にならない公務員試験の難しいとこですね。
STEP2 問題演習
問題演習は悩ましいところですが、「スー過去」をおすすめします。レジュメがあるので「まる生」と比較しながら理解を深めることが出来るからです。
刑法は「スー過去」を使わずに他の薄い参考書で代用という話も聞きますが、個人的にはどうせやるなら、レジュメのしっかりした「スー過去」の方が良いと思います。
刑法は暗記
これだけ「難しい」と念を押す形になりましたが、実は問題で問われる点は決まっています。実際の判例に基づく問題が多く、同じ問題に多く出会います。問題の繰り返しで答えを暗記することが有効に効いてくる科目です。
勉強に詰まったときは「問題の暗記科目と割りきって進める」こと。これは他の科目にも当てはまりますが、特に刑法で効果を発揮します。私も問題演習を進めるうちに地方上級レベルではほとんどの問題が解けるようになっていました。
少なくとも2問中、1問は解答出来るようになるところを目標としましょう。
経営学
余力があれば勉強すべき科目です。
経営学は経済系の科目ですが、計算問題はありません。行政系の科目と同じく純粋な暗記科目です。一部行政学と被っている部分があるので同じ学者をみつけて喜んだりできます。とにかく人と理論が膨大に出て来る科目です。
私は社会人経験もあり、別途経営に関わる仕事を通じて学習もしていたので取り掛かりやすい科目ではありました。マーケティングのコトラーとか、欲求段階説のマズローとか話題になりやすい人物の名前も出てくるもの楽しいです。
経営学もスーパー過去問ゼミですね。レジュメで基礎知識をカバーしながら次々と問題を解いていくだけです。こちらも刑法同様、他の薄い参考書・問題集(「カコモン」で克服! )も使ってみましたが、意味ない感じがして結局「スー過去」にしました。
経営学は地方上級では2問ほど出題されますが、難問が多い印象です。過去問を見るに本番で全く知らないおっさんの名前が出て焦ることも多いです。公務員試験で良くある「5肢択一で3つは切れるけど2つで悩む」この壁が多い印象です。
普通の科目では「この2つを更に切り分けできる状態」にまで持ってくのですが、経営学に関してはここで終わってもよいと思います。スー過去回しても出来ない問題はきっと他の人も出来ません、運を天に任せましょう。
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