2015年秋アニメ。森博嗣原作のミステリー小説「すべてがFになる」がついに放送です。「すべてがFになる ~ THE PERFECT INSIDER」 としてノイタミナ枠での放送。原作はもう20年前、ほんとついにですね。
この記事は「すべてがFになる」の感想を簡単に小並感満載で追記しながら書く予定の記事となります。僕は原作読んでいますので小説の再現や違いなどの話がメインになるかも知れません。
第3話 赤い魔法 分書きました。
第1話 白い面会
期待以上の仕上がりに満足。(ドラマのおかげでハードルは下がっているけど)
「四季」シリーズを含む内容になっているようで、上手く「四季」のシーンを挟み込んできた印象。
年代を2015年としてしまったのが気になる。原作だと95年くらいで最先端のテクノロジーに驚く、これからの未来を予見する描写に震えるという側面もあったのだけど、これは今となっては表現が難しそうでどうなることやら。
キャラクターの描き方。犀川はとても良かった。主人公になりうるギリギリまで落としたモサッとしたデザインで好感。加瀬康之さんの声もぴったり。四季に興味見せる際のトーンの上げ方とかにクスッとしてしまう。っていうか犀川のTシャツなんや? 世津子のセレクトか。
萌絵も現代風な仕上がり。もちろんキュートなんだけど、やり過ぎでなく好感。タイツのカラーはおかしい。アルファロメオの超高級車のCGもなんかおかしかったw
国枝先生は文句なし、切れ味がすさまじく完璧にカッコイイ。もちろん自分が学生だったら関わりたくない。そして儀同世津子さんが良かった。こう来るとは思わなかった。イメージよりもかなり軽い感じで萌絵に与える影響も大きそうで笑う。
メインキャラクターの四季なんだけど、ここだけがちょっと残念。正直弱いかな。得体の知れない怖さが出ていなかった。
掛け合い会話を楽しむ作品。その意味では今期の終物語と共通点っぽい。西尾維新さんが森博嗣さんの影響を公言しているので当然かも。
それにしてもタバコが吸いたくなるので困る。1年半以上禁煙しててもこういうの見ると吸いたくなるのでほんと困る。言いがかり。
その他
- J.S.バッハのプレリュード、無伴奏チェロ組曲 第1番
- オープニングのKANA-BOON。俗に言う「卑怯ドラム」でこういうの敬遠してたんだけど、このメロディー聞いてなんか売れるの分かった気がする。
- エンディングにライフゲームや、Common LISP が描写されている。情報系の方なら色々分かるかも。
原作読者としては新しい「すべてがFになる」が観れるということで大変満足だった。だが初見の方はついていくのに難しいかも知れないと余計な心配・・・。次回以降話が動くのでお楽しみに!!
萌絵と犀川の掛け合いが魅力の一つだけど上手く再現できてたと思う。とても丁寧にゆったり作っている印象。ノイタミナ枠らしい感じ。ドラマ版なんてなかった! もちろん次回も視聴します。
第2話 蒼色の邂逅
今回もとても満足な仕上がりでした。
キャンプに来る萌絵のズレっぷりと研究室面々の反応が面白いですね。国枝さんのクールなツッコミに萌えます。今回はちゃんと登場した執事の諏訪野。諏訪野がゆでたまごみたいなフォルムでかわいらしい。
フェリーで妃真加島に向かう面々、途中で研究所の副所長山根さんと挨拶します。この山根さんも思った以上にぴったりで、有能そうな一面も見えていい感じでした。
「彼女自身がメーンシステムということですね」
このセリフがいちいちカッコイイんですよね。
四季「現実的に他人と直接会うということは宝石のように贅沢品になるでしょう。他人と握手することでさえ特別なことになる」
これも当たっているような気がします。20年たち現実味が強くなっている感じがあります。
そういえば、ちょっと萌えのキャラが普通に計算高すぎるような気もしますね。普通にイヤな子(めんどくさい子)に見えてしまいます。
ようやく事件が起きたところで2話終了。これ全11話なんですよね・・・。やはり「すべてがFになる」の事件だけになるようですね。他のエピソードはおあずけでしょうか。
四季
さてポイントは四季です。この物語は「すべてがFになる」の合間に「四季」のエピソードを挟み込むように作られています。この方式は正解だったと思います。新藤所長が四季に堕ちていく、わかりつつも才能の前になすすべなく崩れていく様子が分かりやすかった。13歳時点でコレ。魔性すぎる。
第3話 赤い魔法
3話のタイトルは赤い魔法。これはOSレッドマジックより由来。原作読者からすると結構答え出てる感じが強いですね。1話が白い面会、2話が蒼色の邂逅、3話が赤い魔法ということで色が出てきてます。
余談ですが、色は森博嗣作品のシリアルキラーの象徴として結構な頻度で出てきます。(しかしその色に意味は無いというオチになることが多い・・・) 次回以降どこまで色にまつわるタイトルが続くのか・・・
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物語は進みます
死を確認できる存在、医師弓永の登場。そして進藤所長が真賀田四季の妹を連れて研究所に帰ってくる・・・。しかしながら進藤も殺されてしまう。萌絵は四季との面会を思い出し、犀川は憧れの存在が消えたことへ想いをはせる。いつもよりテンションは高いらしい。
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本格ミステリーの様相、多分原作未読者にも伝わる非常に面白い仕上がりになっているのではないでしょうか? 3話はこれまで2話に比べて一気に話が動いた印象ですし。
第4話 虹色の過去
私は長い斜面へと転がり落ちた・・・
今回も色々あったけど名言製造機なのが進藤さん。
「私は長い斜面へと転がり落ちた」って素晴らしすぎないですかねぇ・・・。
関連情報など
公式サイト。犀川先生からの挑戦状がまったく解けません。研究室入室試験、解けた人には研究室メンバー限定のオリジナルTシャツプレゼント! ですがコレ無理。
はてしない原作沼
原作。犀川と萌絵のS&Mシリーズ。まずこのシリーズが10冊ある。読もう。
次にVシリーズ。こっちを読んでみよう。このシリーズが10冊ある。「すべてがFになる」とはいちおう関係無いのだが、両シリーズを読み終えた読者にはわずかながらなのご褒美があるかも。読もう。
続いて四季シリーズ。こちらは本アニメにも絡む内容。4冊ある。読もう。
Gシリーズ。犀川と萌絵が出てくるので・・・ 現在9冊目、ゆっくりと刊行中。読もう。
Xシリーズ。なんとなく関連してるので・・・、現在6冊目、ゆっくりと刊行中。読もう。
百年シリーズ。本作の仕掛けに頭が痛くなった。全3冊。読もう。
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読もう。読もう。読もう。こんなに・・・
アニメ すべてがFになる ~ THE PERFECT INSIDER
孤島の研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才プログラマ・真賀田四季。四季に一目会いたいと、研究所を訪れた那古野大学准教授・犀川創平と学生・西之園萌絵はそこである事件に遭遇する・・・
■ スタッフ
原作 : 森博嗣
監督 : 神戸守
キャラクター原案 : 浅野いにお
音楽 : 川井憲次
シリーズ構成 : 大野敏哉
制作 : A-1 Pictures
原作は森博嗣。アニメ製作は A-1 Pictures。それにしてもA-1製作のアニメは多いな。
■ キャスト
犀川創平:加瀬康之
西之園萌絵:種﨑敦美
真賀田四季:木戸衣吹
注目は木戸衣吹。新しいタイプの役どころがどうなるか楽しみ。
■テーマ曲
オープニング : KANA-BOON「talking」
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「すべてがFになる ~ THE PERFECT INSIDER」はこちらの記事でも取り上げた期待のアニメです。
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