現在放送中の横浜DeNAベイスターズアニメこと、Charlotte (シャーロット) も5話まで放送されました。
ここまでは仲間が増えていく過程と生徒会としての能力者対策活動の日常パートが比較的穏やかに描かれた印象です。そんなの上手くいくの~? という麻枝准氏作品特有のガバガバ理論の作戦が面白く進行して事件を解決していく感じが好きなんですよね。出来ることならこんな星ノ海学園生徒会の話をもう少し見ていたいなあと思います。
アニメ5話が終わるこの頃って、作品世界についても色々見えてくるので序盤の振り返りにちょうど良く、好きな時期なんですよね。(そういえば前クールの「響け!ユーフォニアム」の記事を作ったのも5話放送終了後だった)
ただスタッフの発言から「6話で大きく話が動く」らしいとの噂もあります。考察して楽しむならある程度材料が出揃ってて超展開が発動しない今が旬かも知れません。
ということで、これまでの人間関係や謎を整理しておきたいと思います。キャラクター相関図・謎・ベイスターズネタなどでみなさんが Charlotte(シャーロット) をより楽しむ手助けになればいいなあと考えてます。長文になりますがお付き合いください。
キャラクター相関図
5話までの主要な登場人物の相関図を作ってみました。特殊能力者の能力やキャラクター名の元ネタとなった横浜DeNAベイスターズ選手名を合わせて記載しています。
正直なところ相関図が必要なほど複雑ではないです。ベイネタあるしポジハメくんを載せたら面白いのではないか? というDeファンまるだし並みな取り組みです。能力についても載せてみました。登場人物も愉快な愛すべきヤツらが多くてすでに愛着が湧いてます。
同じスタッフで作られた麻枝准氏の前作「AngelBeats!」に比べると、仲間のキャラクターが減って分かりやすくなった印象です。(キャラが多すぎとの批判を受けての措置でしょうか? たしかに AngelBeats! は最初はキャラの多さに戸惑いましたが、最後には各キャラへの愛着はしっかり湧いてたので、結果としては問題なかったと思っています)
それにしてもこの図作成に大半の時間を取られた気がしますね。
Part 6 Version:この相関図に6話分を追記してみました。
⇒⇒⇒ Charlotte(シャーロット) ~ 6話で気になったところとキャラ相関図の更新
最終回 の感想考察記事。ちょっと大作です。
⇒⇒⇒ Charlotte (シャーロット) 第13話 最終回 「これからの記録」 感想と考察
謎と考察ネタの整理
5話まで描写で気になったところや謎を上げて、感想の延長的に推測してみます。整理と書きましたが垂れ流しに近いです。結論を予想するぜ!という潔いものや論理性の高い考察ではありませんのでご注意!!と予防線を張っておきます (笑)
唯一信頼できる人は何者?
友利奈緒の言う、星ノ海学園に特殊能力者を守るシステムを作った唯一信頼できる人は何者なのか?「能力者を脳科学者たちの魔の手から守る」ということをストレートに捉えて良いのか?
資金力も潤沢です。奈緒には十分なお金を与えているようですし、乙坂兄妹には高級マンションに住まわせたりしています。警備員を配して乙坂歩未の行動を制限するなど、脳科学者たちにも対抗しうる組織的な力も伺えます。
➔ 本当はラスボスなのではないか説
能力者保護の目的とは別に、能力者を選別して集めて何かに利用する目的があるのではないか?と思います。いまのところ「こういうの味方で済むわけないよね。怪しさしか感じないよね・・・」というような理由でしかないんですけど気になります。なぜその活動を生徒会に任せるのかや奈緒との出会いなど今後明らかにして欲しいところです。
星ノ海学園生徒会
能力者としての責任感・行動力が最優先されるとのことで、奈緒は1年生で生徒会長に任命されています。このシステムが出来上がったのはいつからなのでしょうか? 先輩たちがいたとすれば何処かへ消えてしまったのか?
現在のところ生徒会の協力者は熊耳しか出ていませんが、他にも協力者がいるのか気になるところです。
奈緒のビデオカメラ
特殊能力者が能力を利用した証拠を抑えるために記録しており、主人公乙坂有宇やスカイハイ斎藤も映像を脅しに使われています。5話にて奈緒の夢としてポストロックバンド ZHIEND を撮りたいことが明かされました。2話で飛ばされた時にまずカメラを心配していたことや、5話のリンチに現場にカメラを持って行かなかったりスカイハイ斎藤の落下で壊れてないことを確認したりで故障には気を配っていることが伺えます。奈緒にとって重要なアイテムなのでしょう。
➔ 記憶を補完する目的説
証拠と叶えたい夢・・・。これ意外にも目的があるのでは? 乙坂姉妹が持つ「他に家族がいたような記憶」のように、記憶に齟齬生じる状況が発生してしまう。奈緒はこれを知っていて記憶を保管するためにカメラを廻し続けているのでないでしょうか?
奈緒はなぜ無抵抗で殴られているの?
5話冒頭で奈緒は女子たちに呼び出され校舎裏でボコボコにリンチされてました。裏拳女子は「これはクリリンの分!」とまるでナッパを殴るかのように強烈な攻撃を入れてましたね。よくあることのようで高城は受けるしかないという感じで助けるそぶりも見せない。一応「あのような能力で暴力を振るっていることが原因」と説明されてますが、それでもここまで無抵抗で殴られなきゃだめなのか? すんません。理解出来ません。
奈緒は生徒会長だというのに異常なほど嫌われています。多少分かりにくい変な性格ですが本来の頭の良さゆえ、演じることくらいは出来そうなのにと思います。
➔ 奈緒、高城のみが知る別の理由がある説
なにか奈緒・高城が知っている別の使命を持っている。その使命を果たすためには一般生徒にも暴力を振るわなければならない。もしくは過去なんならかの大きな事件があって生徒たちから恨みを買っているということが考えられます。
乙坂が気になって目にしつつも助けなかったのは、まだゲスい性格が残っているからでしょうか。。。
ZHIEND の音楽
奈緒とならんで星空の中で ZHIEND の音楽を聴くところは二人の距離が近づきを感じるとても良いシーンでしたね。聴いた瞬間に心臓が大きくドクンと脈打ち、草原の中で一人佇むような心象風景が浮かび上がる。乙坂は「どこかで聴いたことがあるような」と感じます。奈緒は乙坂に音楽プレーヤごと譲ってそれとなく聴くように促します。
➔ ZHIEND の音楽はレベルアッパー説
ZHIEND の音楽は能力者の能力を引き出す作用があるのではないか? 超電磁砲のレベルアッパーみたいなヤツです。心臓が大きく脈打つ描写は印象的で、体に変化が起きたことを表しているのではないでしょうか? 4話最後の「実験」と関連して、奈緒が乙坂のパワーアップを図ったのではと疑ってしまいます。パワーアップとは後述の「他人の能力を利用できる」ことに関連しそうです。
➔ 本当にどこかで聴いたことがある説
乙坂の記憶から抜けているだけで、本当にどこかで聴いたことがあるのかも。また直後に謎の兄の夢を見ていることからZHIENDと謎の兄に関連があるのかも知れません。
(ただしこの謎の夢は「またこの夢か・・・」と言っていることから ZHIEND 関係ないとも言えるような気もします)
※この曲はアコースティックでやさしい広がりを感じる耳馴染みのよい良い曲ですね。ほんとにイヤホンしながら寝っ転がってきいたら草原が浮かび上がってきそうな気持ちになりそうです。ZHIEND 名義でのアルバムが10月に出るようなのでたぶん買います。
乙坂有宇の能力
5話で乗っ取り相手、スカイハイ斎藤の能力を使うことに成功しました。「他人の能力を使える」ということが今後の物語に大きく影響を与えそうです。
➔ 乙坂の特殊能力は脅威の能力説
隠された力とは乗っ取った5秒だけ相手の能力が使えるならまだしも能力をコピー出来るのかも・・・。さらに飛躍ですが「奪う、吸収する」ことが出来るのかも知れません。
アホのはずの高城も5話で何かを知ってそうな意味深発言をしました。乙坂の素質に関わるものと推察できます。奈緒も高城も乙坂には今は言えない事情がある。生徒会における乙坂の役割は乗っ取ることによる足止めで無く、様々な能力を集める器のような非常に大きい役割ではないでしょうか?
4話ラストで友利が実験と称して、念動力能力者の福山への乗っ取りを指示しましたが、その実験内容や正否については明かされませんでした。福山の能力をコピーする実験だったと考えます。 そもそも4話で野球勝負中に福山へ乗っ取りを仕掛けなかったのはなぜなのか? 私利私欲でなく他人のために力を使っていることとの関連があるのか? など奈緒の考えるところも気になります。
乙坂歩未
最大の謎が妹の乙坂歩未です。歩未が現時点で能力者なのかは兄の有宇は知らないようです。(どうせ世界の命運を握るようなとてつものない素質の持ち主で、「唯一信頼できる人」からすべての行動が監視下に置かれているんだろう・・・って目でみちゃいますよね)
5話では「警備員」によりその行動を制限されているようなこともありそうでした。この警備員、1話でマンションへ入居する際に物凄い目で兄妹を睨んでました。朝はいない時があったんですけどね。
もし能力があるとすれば歩未の趣味である天体観測、長期彗星にまつわる力になるのか? 数百年に一度の大厄災を抑えるために歩未、もしくは彼らが存在するのか?
そもそも歩未ってほんとに学校に行ってるのか? など様々考えられて、まとまりませんね。というか来週不幸が発生するのだけはやめてくださいマセんかね・・・。死んじゃうとかイヤよ。
全般的に星空がとても綺麗に描写されているのも気になりますね。今のところは歩未の天体観測趣味以外で語られているところはありません。今後どう関わっていくのか楽しみです。
乙坂家秘伝のピザソース
乙坂家秘伝のピザソースについては視聴者として「またかよ。だーまえこのネタ滑ってるよ。この妹あざとウザイいよ~」と感じるくらいしつこく描かれてきました。ピザソースが切れたことと歩未の体調の変化に関連はあるのでしょうか?
➔ ピザソースは特殊能力者に作用する薬説
ピザソースは能力の発現を促す薬のようなものではないかでしょうか? もしくは能力者のダメージを緩和する薬のようなもの・・・。いなくなった「母親」が意図して残した何かの可能性があります。 甘すぎる味は薬の苦味を抑えるためのカモフラージュとか。
ただ歩未でもも作り方は知っている、スーパーで買い揃えられる材料らしいので特別なものではないとも言えますね。
謎の兄と記憶
「もうひとり家族がいたような・・・」有宇も歩未もそのように感じることがある。夢の背格好からして兄でしょう。一話で気になったのが3つ目のざぶとんですね。3人目が座る場所のように用意されているのが不気味です。
➔ 特殊能力者の運命・末路は過酷
兄も能力者であり、特殊能力が消えたその暁として人々の記憶から不完全ながらも消えてしまったのではないでしょうか。記憶から消える定め。奈緒はその末路を知っており運命を受け入れているゆえに、今の思い出を大切にするためにビデオカメラを廻しているのかも知れません・・・。
仮に乙坂の持つ真の能力が、能力者から能力を吸収することだとして、他の能力者の救済が真の目的であるならば・・・、記憶から消えるのは乙坂有宇だけになる・・・
5話で乙坂を二度と撮らないと言ってましたが、実はこっそり隠し撮りしてたりして・・・。泣けます。
兄の生死は不明ですが、友利兄よりもヒドイ状況で脳科学者たちの施設に隔離されているのかもしれません。
当初は乙坂有宇が巻き込まれて特殊能力者にまつわる謎に迫っていく物語に見えましたが、ここまで振り返るに乙坂家自体が特殊能力者の核心である物語の可能性の方が大きい気がして来ました。
特殊能力の発露と種類
能力が発露する条件
友利家も乙坂家も家族の不和が描写されています。能力発現の条件に家族の不和、しいては不幸な生い立ちの代償があるのかもしれません。弓道部部長の有働も病気の家族を抱えているようです。柚咲は美砂を失うという悲しい出来事がありました。
このあたりは前作、AngelBeats! で描かれていた「不幸な青春」を送ったものが死んだ世界戦線へ導かれるというのと似ている気がしますね。また「家族」と「死」というのは麻枝准氏の作品でよく描かれるテーマでもありますし。
特殊能力の種類
能力は自分が望んだもの、あるいは良く考えていたものが手に入るのかも知れません。有宇は他人を思うことで他人になったと独白しています。柚咲の口寄せは美砂を生き返らせたいという願いから、友利一希の空気振動は良い音楽を奏でたいという願いから、福山は隆人の才能を活かしたいから、スカイハイ斎藤は空を飛びたかったからw、このような願いから来ているのではないでしょうか?
高城の瞬間移動や美砂の発火、熊耳の能力者探知は良くわかりません。そして奈緒・・・、人々の目から消えたいという願いであったならば・・・。泣けます。
サブタイトルの検証
すでに未放送分まで含めたすべてのサブタイトルが公開されています。
第一話 我他人を思う
第二話 絶望の旋律
第三話 恋と炎
第四話 刹那の本気
第五話 いつか聴いた音
乙坂の乗り移り能力、バンドマン友利兄の絶望、美沙の能力=発火能力 とショウの恋心、乙坂のバッターボックス、ZHI ENDの音楽 というように比較的ストレートに内容がサブタイトルにて形容されていると思います。
4話の刹那の本気というのはちょっと異色というか、ここを切り取ってきたか~というようなタイトルです。主人公、乙坂有宇は能力をゲスい使い方をしている下衆野郎でしたが、乙坂の変化や人間としての成長もテーマのひとつでしょう。本気で対峙することによって困難を切り開いていく、主人公力の現れとして重要なシーンだったのでしょう。
第六話 気づかなかった幸せ
第七話 逃避行の果てに
第八話 邂逅
第九話 ここにない世界
第十話 略奪
第十一話 シャーロット
第十二話 約束
第十三話 これからの記録
未放送分は、もう次回の「気付かなかったかった幸せ」から不隠な感じがただよってきますね。歩未の症状は重く、あま~いピザソースの手料理を毎日食べれる幸せはもう帰ってこない・・・、なんてことになりそうで気が重いです。あとは9話の「ここにない世界」や最終話「これからの記録」など世界の構造との戦いが伺えますね。
最初述べたように彼らのおかしな日常をもうちょっと見てみたい気もしますが、いよいよ物語が動き始めるようです。長々と気になるところや謎を上げて、簡単な予想などをしてみましたが、こうやって勝手な展開予想や考察をすることも楽しいものです。
きっと正解は出ないことでしょう。
視聴者・プレイヤーの予想をナナメ上回ってくるのが麻枝作品だと思います。考察が無意味と言いたいわけではありません。これだけ考察したくなるような事項を盛り込んでくる手腕はさすがとしか言えません。
「え~!そうくるのかよ!」という驚きとともにここであげたような事が覆っていく・・・、そんな期待を込めて次回を楽しみに待ちたいと思います。
他のはてなブロガーさんの考察
僕が購読しているはてなブロガーさんの中にも Charlotte(シャーロット) について興味深い考察をしている方たちがいらっしゃいますので紹介しておきます。
hisoka02.hatenablog.com
ひそかブログ さん。能力者の持つ能力は「不完全な能力では無い」という説や歩未の能力とピザソースの関係など深く考察の上説明されています。
アニメのおすすめなどを語るブログ さん。オムライスの描写から歩未の能力の予測や、タイムリープ説など提示されています。
お二方とも僕のような単発で雑な謎や疑問点の提示ではなく、放送都度OPやEDの歌詞の意味も含めて考察するなど、とてもおもしろい記事を連載されています。
Charlotte(シャーロット) を見る喜びが増えることうけあいなので是非とも読んでみてください!!
おまけ ベイスターズネタ
ベイスターズネタ
横浜DeNAベイスターズファンとしては、仕込まれたベイスターズネタを探すのも楽しいものです。
・学校名
星ノ海学園 ➔ ベイスターズそのもの
関内高校 ➔ ベイスターズの本拠地、ハマスタがある場所
・3話のベイスターズネタ
大洋テレビ ➔ 大洋ホーエルズ
シーレックスプロダクション➔ 湘南シーレックス(2軍)
Club Stars ➔ ベイスターズ
・4話の野球ネタ
最後が暴投の振り逃げなんて、12連敗中の悪夢、国吉投手のアレを思い出しまて胸が痛くなりました。 え? これはベイスターズネタじゃないよね・・・、そうだよね・・・だーまえさん!!
シャーロットの登場人物名はベイスターズから取っています。もっと詳しく知るならこちらへどうぞ。
⇒⇒⇒【夏アニメ】 Charlotte(シャーロット) と 横浜DeNAベイスターズ
Charlotte関連の記事
New! 最終回 賛否ありますが中々良いアニメだったと個人的には思います。
Charlotte (シャーロット) 第13話 最終回 「これからの記録」 感想と考察
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Charlotte (シャーロット) 第12話 「約束」 感想と考察
Charlotte (シャーロット) 第11話 「シャーロット」 感想と考察
Charlotte (シャーロット) 第10話 「略奪」 感想と考察
Charlotte (シャーロット) 第9話 「ここにない世界」 感想と考察
Charlotte (シャーロット) 第8話 「邂逅」 感想と考察 ~ 音楽が満載な回
Charlotte(シャーロット) 第7話 「逃避行の果てに」感想と考察 ~