10月に入りました。2015年プロ野球レギュラーシーズンもいよいよ大詰めです。パリーグはソフトバンクの優勝が決まり、混戦だったセリーグはヤクルトマジック1と優勝が目前に迫っています。
まだまだクライマックスシリーズ、日本シリーズに向けて盛り上がる時期ではありますが一方で入ってくるのが寂しいニュース。球界、並びにプロ野球ファンを沸かせてきた一流選手たちの引退です。
とくに今年は異常事態、レジェンド級の選手たちの引退が相次いでいます。
山本昌投手をはじめとした40代以上の選手たちが揃って引退を表明。ファンとしてはまだまだやれるのではないかという思いと、本当におつかれさまでした、ありがとう!という思いが交錯して複雑な気分です。
いや、ひとこと。さびしい・・・。
2015年 引退のレジェンド選手たち
2015年の日本プロ野球(NPB)所属選手を年齢順に並べた上位10傑の方々です。
1 山本昌 中日 50歳 1965/08/11
2 中嶋聡 日本ハム 46歳 1969/03/27
3 斎藤隆 楽天 45歳 1970/02/14
4 谷繁元信 中日 44歳 1970/12/21
5 和田一浩 中日 43歳 1972/06/19
6 西口文也 西武 43歳 1972/09/26
7 谷佳知 オリックス 42歳 1973/02/09
8 小笠原道大 中日 41歳 1973/10/25
9 三浦大輔 DeNA 41歳 1973/12/25
10 松中信彦 ソフトバンク 41歳1973/12/26
*参考までにMLB所属のイチロー選手は1973年10月22日生まれなので8位の位置になりますね。つうかイチローももう42歳なのかよ。
40代でも活躍できる選手が増えた、一人の選手を親子二代で応援できるような素晴らしい時代になった!と喜んではいたのですが、なんとこのうち赤字の上位8名の方々が一挙に引退してしまうことになりました。超一流選手ばかりですね。
レジェンド選手たち振り返り
ひとりひとり簡単に振り返ってみましょう。捕捉ですが僕はベイスターズファンのためのちなDe的な見方が入りますのであらかじめご了承ください m(_ _)m ペコッ
山本昌 中日ドラゴンズ
まずはなんと言っても中日ドラゴンズの山本昌投手です。現ソフトバンクホークスの工藤公康監督引退以来、随分前から球界最年長選手として球界を引っ張ってきました。
1984年入団、32年。
ずっと中日球団一筋だったことが彼らしいです。今後も山本昌の記録はなかなか破られないのではないでしょうか?
近年は夏になると調子を上げてきていつの間にか勝ち星を上げるというのが風物詩でしたが、今年はかないませんでした。
僕がいちファンとして野球を見続ける中で常に存在し続けた山本昌選手がいなくなる来年というのがどういうものになるのか・・・ちょっと想像できません。
とりあえず存分にラジコンを楽しんでいただきたい!
サンキュー昌!フォーエバー昌!
中嶋聡 日本ハム
山本昌の影に隠れた感はありますがこの人も息の長い活躍でした。80年代から活躍する最後の阪急戦士。山田久志から大谷翔平までの球を受けたまさに歴史の生き証人でした。近年は日本ハムの事情によりコーチ兼任で選手登録でしたが、それももう9年目だったのですね。
ちなみに2003年シーズンには横浜ベイスターズで開幕マスクを被ったこともあります。その年はあまりぱっとせず、ほとんど記憶に残りませんでした。それから干支を一周するほどに現役を続けるとは思わなかったです。素晴らしい。実働29年はプロ野球タイ記録です。
山本昌選手と中嶋選手の引退で1960年代生まれ、昭和入団の選手がいなくなってしまいました。平成ももう27年なんで仕方がないことなのですけど、寂しい。
斎藤隆 楽天
1990年代後半のベイスターズ黄金期の原動力となったのが、エース斎藤隆投手でした。斎藤隆投手を語るのはその後が重要です。黄金期以降も先発・クローザーとしてベイスターズでプレイを続けますが、成績的には芳しくなく引退の危機を感じさせるものになってしまいした。
誰しもがそう思う36歳。夢をあきらめずにメジャーに挑戦します。
そこから素晴らしい活躍を見せてくれました。球速も向上してメジャーの選手たちをバシバシ三振に切って落とす。MLB通算21勝15敗84セーブは文句なくメジャーに通用したと言って良いでしょう。必要とされ5球団を渡り歩いたのちに日本に帰国します。
楽天イーグルスでの2013年、2014年シーズンはセットアッパーとして活躍し、30試合以上登板で防御率2点代と素晴らしい成績です。右投手最年長勝利記録(44歳4ヶ月)も記録しました。
ポストシーズンなどでの斎藤隆の解説はとても素晴らしかったので、しばらくは解説者をして欲しいなーという希望です。
谷繁元信 中日
谷繁捕手もついに引退です。27年間、日本記録である3020試合出場。現在は中日ドラゴンズの監督ですが、元ベイスターズ戦士。この人の引退もとてもさびしいものがあります。
実力でポジションを後進に奪われたイメージもなく、監督兼任ゆえのものかも知れませんが、もう45歳。仕方のないことでしょう。
はっきり言って、横浜DeNAベイスターズの暗黒期はこの人の中日移籍が一番の原因だと思っています。もし谷繁が残っていてくれたなら・・・なんてあれこれ考えてしまいますね。
ドラゴンズさんも苦しい時代に入ってます。
来年は監督として結果を出して欲しいところですね。
ベイスターズと優勝争いができたら・・・幸せ。
サンキュー シッゲ! フォーエバー シッゲ!
和田一浩 中日
和田一浩外野手。正直外から見ていて一番不可解というか、惜しい引退が和田さんです。まだまだやれたと思いますし、今年も相手ファンからすると脅威でした。今シーズンだって打率.298です。おそらく昨年の骨折の怪我の影響もあったものと推測されます。
中日さんは若返りを推進しているようですが実力で譲った感じがしないのでほんともったいないです。
大学と社会人経験を経てプロ入りした選手であり、捕手のポジションからコンバートされるなど苦労もしましたが、無事今年2000本安打達成できました。晩成型の選手、ハゲ男の希望でもあります。
西口文也 西武
西口投手もついに引退です。通算182勝117敗の抜群に輝かしい成績。20年のプロ生活で2桁勝利が10回。西口投手なら200勝は行くだろうと思っていたのですが、なかなか壁が高いようですね。
西口投手といえばノーヒットノーラン、完全投手未遂も有名なのですが、引退会見でもネタにしていてらしい人柄が出てたと思います。3回も未遂すること自体が高い実力の証でもあります。
■去就
今後はフロント入りして見識を積んでから指導者として活動するという報道が出ています。ライオンズ一筋になりそうですね。
谷佳知 オリックス
谷選手も引退。オリックス時代は足も早くて長打力もある存在でした。かつてイチロー、田口、谷の外野陣の守備力の高さも印象に残っています。田村亮子さんと結婚した2003年に打率.350をマークし最多安打のタイトルを獲得しました。
オリックスからFA交換トレードで巨人入りしていますが、巨人に移籍した大物選手のその後ってあまり良いイメージが無いのですが、彼は十分に期待通りの働きをした選手であったと思います。
今後は指導者を目指すとのことですが、巨人、オリックスどちらのチームで活動していくのか楽しみですね。
小笠原道大 中日
なにより寂しいのが小笠原選手、ガッツの引退です。ここ数年衰えが目立っていましたが、中日に移籍し代打の切り札としての活路を切り開いていただけに残念です。
ガッツと言えばあの独特のフォームと常にフルスイング。通算2160安打もスゴイのですが、30本以上打ったシーズンが10回あるという、近年稀に見る強打者ぶりはほんと気持ちが良かった!
晩年巨人で苦しんでいた時にはなったこのホームランは忘れられません。
サンキューガッツ! フォーエバーガッツ!
ちなみに愛称「ガッツ」の由来はガッツあふれる野球ではありません。気になった方はググッてみてください・・・。
■去就
小笠原道大!二軍監督へ就任。10月5日のフェニックスリーグがから指揮を取ることが決まっています。楽しみですね。
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以上8選手、時代をつくってきた40代以上選手たちの引退。山本昌のせいで40代「以上」としなくてはならないことに気づき、クスリとおかしくも寂しい気持ちが湧いてきます。
球界最年長選手 三浦大輔
「年齢順に並べた上位10傑一覧」をもう一度振り返ってみましょう。
9 三浦大輔 DeNA 41歳 1973/12/25
バトンを受け継ぐのはこの男。昌の最年長から時代は一気に飛んで、来年は球界の最年長が三浦大輔投手になります。
三浦投手は今シーズンチーム二位の6勝を上げています。昨年を上回る成績です。最終登板が予定されているのでもう一勝上積みが期待できます。
いつまでも三浦がエースのチームじゃ駄目だとは分かっているのですが・・・。
でも、やっぱり番長がナンバーワン!
針の穴を通すような屈指のコントロールは健在。
山本昌の偉大な記録に迫るのは大変だとは思いますが、いつまでも番長のピッチングを見たいものです。

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