昨日夕方、突然の訃報が入ってきた。
数日前に新作がリリースされたニュースを目にしたばかりなのに。
アルバムタイトルは「★」というシンボル。読みは「Blackstar」だそう。
作品が出たのはデビッド・ボウイの誕生日である1月8日。その2日後に星になってしまった。
あまりに符合しすぎるタイトルと訃報。人々を驚かせて続けてきたボウイにしてもタチが悪い新作のプロモーションではないか? と願ったりもした。
しかし残念ながら事実のようだった。
しばらく新作のタイトルトラック「Blackstar」のPVを繰り返して聴いていた。
10分もある超大作だ。
攻めまくってる。
不穏でダークな曲調に様々なタイプの声を使い分け重ねあわせてくる。中間のメロディーは紛れも無くボウイ節。僕がボウイの作品で好きなポイントの一つ、濃厚で温度がある中音域に溢れてる。
ロックとエレクトロの見事な融合、カルトスター顕在。70年代の全盛期、ベルリン3部作のように貪欲に色々なものを取り入れる姿勢を感じる。
映像も示唆と刺激に満ちている。
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こんなもの聴かされたら死んだなんて言われてもどこかしっくりこない。
確かに頭では分かる。初めてデビッド・ボウイ聴いた時のことや友達に貰ったHeroesの美しすぎるレコードジャケットやらの思い出が湧き上がり感傷的にもなる。
でもさ。
このアルバムを早く聴きたい、レコード屋で手に取りたいって気持ち。
率直に言ってワクワクも同じくらい大きい。
今日は出来る限りレコード屋に行こう。2016年最初に買うCDはこの作品だな。
*Amazonは入荷待ち。店舗にもタマ数は無さそうだけど。