6月27日(土)、翌28日(日)に LUNA SEA 主宰の音楽フェス「LUNATIC FEST.」が幕張メッセで開催されました。
LUNA SEAファンは喜んだのはもちろんですが、ヴィジュアル系ロックファン、並びに日本のロックの一面の歴史をなぞるようなメンツには驚いたことと思います。
というわけで参加アーティストと彼らの代表作品や僕の好きなアルバムを振り返ってみましょう。
LUNA SEA
今回のFesの主催者。僕がキッズだったころは大人気でした。とにかく5人のキャラが立っているところが魅力。RYUICHI、SUGIZO、J、INORAN、真矢。クールな世界感の演出は際立っていると思います。
僕はギタリストなのでSUGIZOやINORANが気になるところです。「INORANさんがチョーキングを一切しない」とか「SUGIZOさんがストラトにP90載せてる」とかギター弾きとしてたまらないエピソードが好きです。
一時期個人的再評価でどっぷり聴いてたんです。ベストも凄く良かったですが、好きなアルバムはSTYLE。この頃がメンバーのまとまりと音楽的な挑戦は最高峰だったのではないかと思います。「IN SILENCE」はまごうことなき名曲です。
X JAPAN
日本で大きなバンドの名前を上げろと言われると入ってくるのがX JAPANです。1980年代から1990年代にかけて走り抜けたバンド、近年は断続的にライブを行っており再び目に触れることが増えてきました。海外でもニューヨークのマディソン・スクエアガーデンでライブを行うなど精力的に活動しています。
しかしHIDE、TAIJIと早すぎるメンバーの死という語るに避けては通れない悲しい出来事もあります。激しい生き様を体現してしまった。彼らの曲のように。
僕が好きな曲、一曲あげるとしたら「WEEKEND」ですね。都会のなかで溢れるどうしようもない叫びたくなるような週末。うつくしいアルペジオは必聴です。
昨年でたデビュー25周年記念アルバムの「THE WORLD」はレコード会社の枠を超えたベスト・アルバムです。従来のファンもこれからの若いファンも、そして日本のみならず海外のファンも楽しめる構成のベスト・アルバムとなっています。
9mm Parabellum Bullet
LUNA SEA のフェスに参加ということで意外に感じたのがこのバンド。ちょっとLUNA SEAのようなヴィジュアルシーンとは違うロックシーンのバンドなのだが、公言している通りで言われてみると影響があるような気がしてきます。
このバンドのリードギター、滝善充さんはとにかく狂ったようにギターを弾く。ギタリストにとって重要なことは「弾くことを恐れない」ことが一つあるが、この人はそれを体現している。見ていてとても気持ちがいいです
1曲上げるならば「カモメ」。いやこのブログのタイトルと似てるからってのが理由だけど。

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- アーティスト: 9mm Parabellum Bullet
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オススメは10週年記念盤。しかも限定版の方。1枚目はこれまでのシングルをたどるような構成。入門者に向けた選曲。そして重要なのが2枚目。これまでのライブをドカンドカンと収録しています。とても濃い内容となっており、彼らの魅力であるライブが存分に味わえるので是非聴いてみて欲しいです。
coldrain
ラウド・ロックバンド。ということで少し聴いてみたところ2000年代の音楽を存分に取り入れた楽曲だと思いました。演奏力がかなり高そうです。
SIAM SHADE
SIAM SHADE も出演。地元が同じドラマーの JUNJI が真矢のローディーだったという話を聞いたことがあるのでその繋がりのようです。彼らも演奏力が高い。僕はギタリストなのでDAITAさんのプレイにはほんと驚きます。綺麗な音。
SIAM SHADE といえば「1/3の純情な感情」なのだが、おすすめの作品はアルバム「V」かな。
とにかく完成度が高いハードロックに仕上がっている。もちろん彼ららしくポップな要素が詰まっているので是非聴いて欲しいアルバムです。
DIR EN GREY
ヴィジュアル系ムーブメントが去った2000年代に唯一本当にシーンとは関係なく真ん中を走っていたバンドであり、その枠を飛び越えてラウドヘビーロックバンドとして海外でもとても高い人気を博すなどしています。
DEAD END
日本におけるビジュアルシーンの開祖と言っても良い存在です。こと彼らが後進にあたえた音楽的な影響は計り知れない。なにより特筆すべきはその実力。メタルとかハードロックとはまた違ったオリジナルな世界観は当時衝撃を与えただろうなと思います。
当のLUNA SEA、黒夢、LA'rc-en-Ciel などから遡って聴いてみると影響が大きく分かります。1990年の解散から20年の時を経て再結成して活動中。
the telephones
かなり意外だったのが the telephones です。このフェスに入ってくるのかと思いましたw
僕のオススメを一曲あげるなら「sick rocks」。この曲は文句なくカッコイイです。
しかしロックシーンを引っ張った彼らも活動休止が決まったようです。
(追記していきます。)
豪華な参加アーティスト
「LUNATIC FEST.」のメンツはあらためてびっくりするほど豪華だ。
■2015年6月27日(土)
LUNA SEA
X JAPAN
9mm Parabellum Bullet
coldrain
SIAM SHADE
DIR EN GREY
DEAD END
the telephones
TOKYO YANKEES
Fear, and Loathing in Las Vegas
LADIES ROOM■2015年6月28日(日)
LUNA SEA
AION
[Alexandros]
KA.F.KA
GLAY
D'ERLANGER
BUCK-TICK
minus(-)
ムック
凛として時雨
ROTTENGRAFFTY
まるでロック好きな中学生が「僕の考える最強のフェス」を体現させるべく、過去から現在までに連なる重要なバンドを順番に並べたような感じ。現実感なく荒唐無稽。あ、この中学生ってのはいい意味。我々永遠のキッズ(紳士淑女)たちもふくんじゃうからね。キャッチフレーズに「狂おしき奇跡のFES」とありますが、まさにそのとおりでしょう。ほんとお祭りですね。
夏前、6月末ってのもらしい
僕はこの界隈の音楽は正直リアルタイムでは良くわからず、避けて斜に構えてたタイプの人間なんですが、最近になって聴くとやっぱりいいと思うんですよね。弟の部屋から漏れる音を聴いてただけにもかかわらずメロディーとかちゃんと覚えてるし。
80年代から10年代まで時代を駆け抜けてたアーティスト達が集合していたお祭り、参加する人は羨ましいです。