【公務員試験】取捨選択が大事!一次筆記試験の科目と優先度

学習を始める前に公務員試験の科目と、どの科目に重点を置くべきかを把握しておきましょう。どの科目にどの程度学習時間を割り当てるか? が合格への鍵となります。※地方上級の一般行政事務職の前提で書いています。専門職は専門試験の内容が変わります。

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専門・教養合わせて30科目、的を絞った学習が必要です

地方上級、国家一般職ともに、専門試験・教養試験合わせて30科目程度の学習が必要です。信じられないくらい膨大です。私も様々な試験を受けて来ましたが、これほどまでに広い範囲の試験は他にありませんでした。「どの科目が存在するのか? これ暗記するのも大変じゃないか・・・」と洗礼を受けた感じでした。

というわけで、まず最初に考えるべきことはこの膨大な科目群から、どこの科目に重点を置き、どのように学習していくか? を決めることです。この最初の選択が独学での合格をスムーズに進めるためにも必要なことなのです。

重点を置く科目・取捨選択

さてここからが本題です。どの科目の重点を置くべきか? 得点源・勝負科目はどれか? 場合によっては捨て科目を作るべきか? について考えていきましょう。地方上級のボーダーは6割から6割5分程度です。7割取る! という戦略でのぞみます。全部完璧にする!というのが理想ですが、覚えた先から忘れてくのでごく普通の人間では何年やっても難しいでしょう。

赤太字 ・・・ 絶対に学習するべき重点科目

青太字 ・・・ 次に重点をおく科目

緑太字 ・・・ おすすめ。簡単な暗記で点数が上がるもの

教養試験

文章理解(英語・現代文・古文)

これらは全国型では合わせて9問から10問出題されます。英語については大学入試程度の英語力があれば解けます。この科目については重点的に学習する科目ではありませんが得点できて当然の科目。10割にする勉強はオーバーワークですが、8割は取らないと厳しいです。

文章量がそれなりに多いので問題に慣れるためにも一日一問ずつ過去問を解くとこと。古文については1問しかでません。捨てて構わないです。直前期に「過去問500」を解いて出来たらラッキー程度でOK。

数的処理 (数的推理・判断推理・資料解釈)

数的処理は地方上級教養試験50問のうち大体16~18問くらいを占めます。これらはもちろん必須の重点科目です。私は最初さっぱり解けませんでした。頭脳パズルのような側面もあり、解けないとIQ低い感じがして挑戦したくなくなるというイヤなイメージでした…。

ですがこれらの科目は「解法への慣れと記憶」がポイント。最初は効果が薄いですが、徐々に解けるようになってきます。資料解釈は計算問題です。1問しかでず、少数の計算がめんどう。私は時間を取られるのがイヤでまったく勉強しませんでした。

社会科学 (政治・法律・経済・社会

まず政治・法律・経済と、これらは専門科目とかぶりますので、専門科目の学習でカバーしたのち、仕上げとして教養の学習をしていくという形で良いでしょう。社会には社会問題・国際関係・時事などが含まれます。問題集の演習だけではない専用の学習が必要となります。といっても空いた時間で速攻の時事や新聞などに目を通しておくというだけです。

自然科学 (物理・数学・化学・生物・地学)

物理、数学は1問ずつ、化学・生物は2問、地学は1問という出題数が続いています。これらはマスターしようと思うと難しい科目群です。単純な暗記プラス数学的センスも関わってきますので時間がかかります。私は理系ですが、物理・数学は捨てました。捨てた=「過去問500」を解いて出来たらラッキーということです。生物・地学は暗記科目ですので直前の詰め込みが効果を発揮します。理系科目に苦手なイメージがあるなら、暗記力がものを言う生物・地学から取り組むこをおすすめします。

人文科学 (世界史・日本史・地理・思想・文化芸術)

世界史・日本史・地理から例年2~3問ずつ出題されます。世界史・日本史・地理は暗記科目なのですが、もっとも受験生を困らせる分野だと思います。何しろ範囲が広くて量が膨大なため、やり方を間違えるとかなり時間を取られる。しかし捨てたくもなりますが、差のつきやすい科目でもあるのです。全くフラットな状態で取り組むなら自然科学系よりこちらをおすすめします。思想・文化芸術は地方上級では極まれに出題される程度なので迷わずに捨てましょう。

教養試験科目の勉強法と良書の紹介

専門試験

行政系 (政治学・行政学社会政策・国際関係)

まずは政治学・行政学。これらは暗記系の科目です。どの人物がどんな理論を提唱したか? など覚えにくい分野ではありますが、日本史・世界史ほどではありません。これらは教養試験に置いても出て来る分野であるため、学習することとの効果は高いです。社会政策については覚えるのに複雑な背景を必要としない、一般常識の範疇ですむ科目で簡単な問題も多く、直前におすすめな科目です。国際関係は余力があればやりましょう。世界史の延長で近現代史の側面もあるので難しいです。

法律系 (憲法・行政法・民法労働法・刑法)

公務員試験の華といってもよい法律系科目。憲法4~5問、 行政法5問、民法4問、刑法2問、労働法2問と非常に多くの出題があります。経済学とならび最も時間を割くべき分野です。教養試験でも使います。とくに憲法・行政法は他の受験者もあまり捨てることをしない科目です。ここを安定して得点することは公務員試験の基本です。

労働法は初学者でも状況が想像しやすく、法律系科目の中では簡単な暗記科目と言えますので個人的にはおすすめです。労働問題などの社会問題と絡めて教養で出題されることもあります。刑法は初学者にとって難解です。地方上級で2問は出題されるので大きいですが法律系科目の中では後回しにしても良いでしょう。

経済系 (経済原論財政学・経営学)

経済原論=いわゆるミクロ経済学、マクロ経済学が9から10問、財政学3問。経営学が2問程度出題されます。まずは経済原論、これも公務員試験のもうひとつの華です。ここを捨てて合格というのはありえません。前述したとおり、教養試験でも出題される分野です。ただしここは法律系科目と違う点があり、受験生間で差がつきやすい分野でもあると言われています。おそらく計算問題や図の読解、微分など理系要素があるからでしょう。ですが、高校数学ほどではありません。しっかりとした対策を取れば大きな武器になるのが特徴です。

財政学は経済原論の延長ですので、経済原論を理解を深めた上で取り組むとよいでしょう。経営学は暗記科目で尻込みしますが、行政学と重複する部分もありますので取り組みやすいかも知れません。

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以上は一般的な地方上級全国型と言われる試験の科目で説明しました。タイプや地域によって教養試験であれば「同和政策」、「文化・芸術」、専門試験の「社会学」「経済政策」などが出題されることもあります。

どの科目から手を付けるべきか? 優先させるかは? 数的推理・判断推理、憲法・民法・行政法、経済原論、政治学・行政学あたりを中心に取り組めば良いと思います。次に青字科目。その他の科目で簡単に得点UPを狙うなら緑字科目という形で学習を進めると良いでしょう。

専門試験科目の勉強法と良書の紹介

合格にもっとも効果があった本は?

書店に行くと公務員試験向けの様々な書籍が並んでおり目移りしますが、得点アップに貢献したと考えられるのはやはり問題集。その中でももっとも効果があったのは実務教育出版の「過去問500」シリーズです。過去問ベースで問題のセレクトが秀逸。公務員試験勉強の中盤から仕上げまでの期間に何周かしてマスターしましょう。

 ★ 合格の最強のパートナー 過去問500が2019年度版にアップデートされました。

地方上級 教養試験 過去問500 2019年度 [大卒用] (公務員試験 合格の500シリーズ6)

地方上級 教養試験 過去問500 2019年度 [大卒用] (公務員試験 合格の500シリーズ6)

 
地方上級 専門試験 過去問500 2019年度 (公務員試験 合格の500シリーズ7)

地方上級 専門試験 過去問500 2019年度 (公務員試験 合格の500シリーズ7)

 
 分野の重複

公務員試験の科目数の多さを見ると「うへぁ、公務員試験ヤバイ。多くてやってらないよ」と思うかも知れません。しかし、上でもいくつか書きましたが、専門試験と教養試験で同じ科目があるのはもちろん、試験種別と科目はバラバラでも重複している内容を含むものがあるのです。

政治学と憲法 、世界史と国際関係や地理、行政学と経営学、労働法と社会政策、経済原論と財政学、財政学と時事などなどです。最初は繋がりのなかった各科目が、勉強していくうちに関連と重複に気づく。これも試験勉強の楽しみだと思います。終わった今だから言えることもかも知れませんけど(苦笑)。

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