終物語(オワリモノガタリ) ~ 感想

西尾維新原作のライトノベル、おなじみ物語シリーズ。「終物語」のアニメ化です。いつもながら安定して楽しませてくれる当シリーズ。今回ももちろん期待大です。

 

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この記事では「終物語」の感想を簡単に小並感満載で追記しながら書く記事となります。

第5話分 書きました。

第1話 おうぎフォーミュラ  

第1話「おうぎフォーミュラ」、1時間のスペシャル枠で放送。

とても面白かった。なにより探偵役の忍野扇の魅力が存分に表現されていた。その魅力は終盤で出てきた羽川翼がもつものとはまた違ったタイプの魅力だ。一時間たっぷり忍野扇を楽しむ回という表現でも良い。

演出も毎度のことながら安定感がある。空白の教室という動かない舞台がいつものよりもすんなりと入っていける要因の一つになっているのかも。主な登場人物は阿良々木暦、忍野扇、老倉育の3名。

読み取れなかったのは「老倉育がなぜ阿良々木を敵視しているのか」ということ。数学を愛するゆえの嫉妬? 特段ツンデレというわけでも無さそうだし、向けた悪意は本物だったように見えた。教室に復帰したことで次回登場するのかな?

自らが生み出した怪異に囚われ、開放するという分かり易い流れ。トリックや帰結自体に驚くべきところはないが、忍野扇のキャラクターと台詞回しによりここまで面白くなるのかと驚いた。

この出来事により友人は要らないと閉ざされていた阿良々木の心が開かれていくのだろうか。クラスメートなのに気づかないのもだから余程だったのか。

終物語は扇に導かれながら阿良々木暦のルーツをたどる構成になりそう。シリーズ全体の時系列が分からなくなってるのであとでおさらいしたい。

*学力では戦場ヶ原さんは総合点が一番高かった。阿良々木は国語の点がよくないアンバランスな成績。

* 初見では気づかなかったけど、席が人名になってるところで阿良々木の席に誰かが座っていることが描かれていた。

ベストショット

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不気味なのになぜかクセになる魅力がある忍野扇。シリーズ特有のクドさを感じない(笑) 無遠慮なツッコミたまらないイイキャラクターだ。オープニング曲「decent black」も面白くて曲と連動した扇も良かった。

-

いまのところ秋アニメで一番良い。さすがです。次週も間違いなく視聴。

第2話 そだちリドル 其の壹

前回にも出てきた、老倉育(おいくらそだち)と阿良々木の関係の謎に迫っていく回。謎だったのが「なぜ阿良々木は老倉育にこんなにも嫌われているか?」ということ。

今回も嫌われっぷりが前回で面白かった。2年ぶりの登校なのに阿良々木のことばかり執拗に気にする育。ヤンデレなのか?デレることがあるのか?

「数学のおかげで彼女ができた」と言い張る育。数学ってスゴイですねw

戦場ヶ原 vs 育 

戦場ヶ原さんの十八番、文具攻撃を盗られちゃ黙っちゃいられない。強烈なパンチでKO。ダメージ量の差に驚いた。

出身中学校から、そして謎の洋館へと嫌わてる理由を探しに行く、扇と阿良々木。

- 彼女の性格がああなってしまったこととの関連はあっても、僕を嫌う理由には直結していないことになる

結局、不登校になった2年前の事件とは関係無く、5年前がカギになりそう。

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それにしても時間が短い。面白くて物足りない。あっという間だった。来週が楽しみ!

10/22 2話で出てきた「モンティーホール問題」について別途記事を書きました。

www.kamomer.com

第3話 そだちリドル 其の貮

人々の興味を引き付けるのモンティーホール問題。僕も上記リンクの記事を書いた。そして阿良々木も「僕はモンティ・ホールを知ってはいなかったけれど、いきなり突きつけられたその問題に、興味をそそられた」とのこと。

辿り着いたのは老倉育の家。一緒に勉強した夏は阿良々木を形づくるのものとなっているようだ。オイラーの等式についても教えてもらったのは彼女からとのこと。二人だけの秘密の勉強が羨ましすぎる。

しかし「その子の名前を訊かないこと」などいくつかの不穏な材料がある・・・

勉強を夏のあいだ中楽しんだものの、阿良々木は最後彼女から見放される。老倉育の求める答えにはならなかったようだ。

それから阿良々木は彼女のことは忘れた。再び高校に入ってからも彼女とは気づかなかった。阿良々木の記憶力の無さはしかたい。

なぜ老倉育は阿良々木にNoを突きつけたのか?

それは老倉育が家庭内暴力を受けていて荒んだ家庭で暮らすSOSとして阿良々木を呼んだのだ。だが阿良々木は気づかなかった。なぜ阿良々木にSOSを求めたのか?両親が警官だからだ・・・

-

それにしても阿良々木薄情すぎるし、鈍感すぎる!これはわざとではなくて素なのではないだろうか? 高校3年制になってかれの周りには美少女たちがあつまってくることになったが、鈍感さゆえに助かってる場面も多いのではないか?

そして羽川さん。最後のに次へのヒントを・・・。もっと以前に会っているだと・・・? うーん、気になるなぁ。

第4話 そだちロスト 其の壹

今回は新章「そだちロスト」ということで、老倉育の見舞いに行く流れになる。しかし尺のほとんどを羽川翼 vs 忍野扇に時間を費やした。

羽川は扇のことを心よく思っていない。阿良々木のことを心配して扇から守ろうとする。扇は視聴者からみてもあやしすぎるので当然だ。扇も慇懃無礼な態度を貫き譲らない。

どちらが阿良々木とともに見舞いにいくか? 二人のバトル。

結局は羽川がおっぱいを使って勝つ。

これだけなんだけど相当面白かった。まさしく奪い合い。自分が阿良々木だったら相当キツイ場面だった。

-

もちろん時間がすぐに過ぎてしまう。それにしても終物語、派手さはないけど屈指の面白さだと思う。次回が楽しみ。

第5話 そだちロスト 其の貮

今回もかなり面白かった。

老倉育の元を訪れた阿良々木と羽川。

なぜ阿良々木のことを知っていたのかと言う謎があったが、大した問題ではなかった。

「警察官の両親が育を保護していた」

これが答え。当然阿良々木家というのは愛に溢れる家庭である。暴力にされされてきた育からしてみるとまぶしすぎる。その上阿良々木はそのことをまったく覚えていないのだから・・・ 

そのことがありながらも中学時代には何事もなかったかのように新たに出会ったものとして振る舞うのだから相当なものだ。

老倉育のキャラクターは本当にヤバイ。虐待を受けていたゆえか性格がかなり危うい。ひとりがたりでどんどんと闇に引きこまれていくので並大抵では手がつけられない。そこを阿良々木は持ち前のイケメン力を発揮する。

「おまえの体の中にある嫌いは、全部、僕が受け止めてやるから」

そしてもう一つの謎が登場

「母親は何処にいったのか?」

密室がかかわるようで、かなり闇に近づく危険な感じ。

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前回、老倉育の元を訪れるのが羽川であるべきか? 忍野扇であるべきか?でモメたけどつくづく羽川さんで良かったと思った。

アニメ 終物語

私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです。阿良々木先輩。

■ スタッフ

原作 : 西尾維新
キャラクター原案  : VOFAN
総監督 : 新房昭之
監督 : 板村智幸
シリーズ構成 : 東富耶子・新房昭之
音響監督 : 鶴岡陽太
制作 : シャフト

原作は西尾維新。総監督はかわらず新房昭之さん。アニメもいつも通りシャフトが仕上げます。

■ キャスト

阿良々木暦 : 神谷浩史
忍野扇 : 水橋かおり
老倉育 : 井上麻里奈
戦場ヶ原ひたぎ : 斎藤千和
羽川翼 : 堀江由衣

エンディングテーマ:「さよならのゆくえ」瀧川ありさ

新キャラクター老倉育の声優は井上麻里奈さんになりました。ツインテールキャラのイメージがないので楽しみですね。オープニング曲はキャラクターが歌うことになるようですね。

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終物語はこちらの記事でも取り上げた期待のアニメです。今のところ期待に違わぬ仕上がりで感激。

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